
稀に「クレジットカード現金化は審査があるのか?」というお問い合わせをいただきます。
意外と知られていないようですので、今回はクレジットカード現金化の法的な構成や融資を受けた場合との違いについて解説いたします。
銀行・消費者金融の審査
貸主である銀行や消費者金融もボランティア団体ではないため、当然の事ながら返ってくる見込みのない者に金銭は貸せません。
そのため、銀行やノンバンクと呼ばれる消費者金融等からお金を借りる場合、必ず返済能力・過去から現在に至るまでの借入状況(クレヒス)といった信用情報が審査されます。
この信用情報によって融資の可否が判断され、場合によっては金銭を貸して貰えなかったり、追加で何か担保を提供(保証人を付ける、不動産に抵当権を設定する等)しなければなりません。
融資は「金銭消費貸借契約」という
銀行や消費者金融から金銭を借りる法律行為は、民法上の「消費貸借契約」に該当します。
これは、借りた物を別の物で返す典型契約と呼ばれる契約の一種で、例えばお米や醤油を借りた際に、同じものは既に消費して返せないため、同種の物をもって返済を行うという法律行為です。
金銭も一度使ってしまうと同じ物を用意する事は不可能なため、同じ額の金員をもって返済を行う形式の法律構成となっています。
金銭を借りた人は当然の事ながら、借りた分の金銭を弁済する義務を負います。